はじめに
皆さんが家を建てた後、建て替えや引っ越しなどない限り、一生涯をそこで過ごす方も多いと思います。
新築時はあまり深く考えないものですが、月日が経つと、家は必ず劣化してくるものだと思います。
実際、私の実家も築40年以上になる家です。数年前にお手洗いのドアが壊れ、ドアの付け替え工事を行いました。
また、洗面台から水漏れが起こり、洗面台の取替工事も行いました。
また、夫の実家では住み始めて十数年たちますが、昨年外壁の塗り替え工事を行いました。
住み続けることで必要になるメンテナンス。
ある程度予測していれば、予期せぬ修繕費用に驚かされることも少ないのではないでしょうか。
しかし、新築時になるべく長持ちする素材を用いることで、少しでも後にかかる修繕費用を減らせるとしたら皆さんはどのような家づくりを心がけますか?
我が家は、家づくりをする際に、後々にお金がかからないようにということに重きを置いて家づくりを行いました。
確かに、確実にメンテナンスコストがかからないかと問われると、予期せぬ場合も起こるかと思いますので、ゼロではないかと思います。
まだ、新築一年目なので実際の修繕は発生していませんが、もしこの記事をこれから家づくりを進める方に読んでいただき、こういう視点で家づくりをする方法もあるんだな、と参考にしていただけると幸いです。
メンテナンスコストとは
まず、メンテナンスコストとは、家づくりにおいては住み始めてからかかる住み続けるために必要な修繕費用のことであると本記事では定義します。
これは、住み始めた段階ではあまり目に見えないことです。
しかし、長く住んでいく上ではとても重要なことだと思います。そしてその費用が少なければ少ないほど、普段の備えとして必要な費用も異なってきますし、その家の生活水準さえも変化させる要素になります。
住友林業のメンテナンスコスト
住友林業では、このメンテナンスコストについてあくまで概算ではありますが、新築時にある程度の見通しを立てて提案するサービスがあります。
それは、維持保全計画書と呼ばれるものです。
中身の概要としては次の通り。
契約後に着工合意を結ぶ際、着工合意書の中にも記載されています。
ここには30年目までの積立額の目安が書かれているので、ある程度予測して費用を積み立てることができます。
我が家のメンテナンスコストはいくら?
では我が家の維持保全計画書を見てみましょう!
実物はこちら!
我が家の積立額の目安は5,000円/月(税抜)となっています。
これはかなり安い方かと思います。
実際、同時期に同じ住友林業で建てた方の維持保全計画書の積立額を聞いたところ、1万円以上でした。
我が家が、メンテナンスコストを抑えるためにこだわった点について解説します。
メンテナンスコストを抑えるためには?
1 外壁
住友林業の外壁は主にサイディング・吹付・タイルの中から選ぶことができます。
サイディングと吹付は住友林業の標準仕様で30年の保証がついてきますが、タイルだけは最大60年の保証をつけることができます。(LS60仕様)
ちなみに、外壁の一部をタイル、他はサイディングにしたなどの場合は60年保証をつけることはできません。
あくまで総タイルにした場合のみになります。
我が家は、打ち合わせ当初から総タイルを希望していました。
総タイルに変えたので提案仕様となり、費用は110万円程でした。(きこりん税・消費税込)
2 屋根材
住友林業の屋根材は主にスレートか瓦の2種類から選ぶことになります。
我が家は初めはスレートにしていましたが、打ち合わせの途中で瓦屋根にすると60年の保証をつけることができると知り、瓦屋根に変更しました。
費用は100万程でした。(きこりん税・消費税込)
ちなみに、屋根を瓦に変更すると、ルーフィングも60年保証の仕様に変更になります。
ルーフィングの施工時の写真はこちら。LSスミリンルーフと書いてあります。
そして、瓦屋根に太陽光発電を取り付ける場合、瓦屋根一体型のものにしてしまうと、60年保証の対象外となります。
屋根材が初め、スレートだった時の維持保全計画書の積立額は10,000円/月でしたので、半額に抑えることができました。
我が家のメンテナンスコストを元に30年間の試算をしてみました!
最後に一つお伝えしたいのですが、60年保証には一つポイントがあって、60年保証を継続するためには維持保全計画書に則った有料の点検等を受けている必要があります
単純に60年保証つけたからOK!ではないんだね!
そこはやっぱり慎重なんだね~。
うんうん!それだけしっかり見てくれるってことで♪
まとめ
住友林業で家づくりをする際に、メンテナンスコストを抑えるという観点で考えると、
保証の長い仕様を採用するということがメンテナンスコストを抑えるポイントになります。
特に外観部分は毎日外からの刺激を受けて劣化しやすい部分になります。
我が家の場合、合計220万円程度の増額となりましたが、その分メンテナンスコストの30年目までの積立額が減額されました。
結局、どちらを取るかということになりますが、我が家の場合は後にかかる費用を少しでも減額する方法を選びました。
これから家づくりをされる方でもしも後々にかかるお金を少なくしたいという方がいれば参考にしていただければ幸いです。
実際30年後、60年後どうなるか分からないけど、先のことに備えておいて悪いことはないよね!
確かに!でもお金はしっかり貯めておかなきゃね~
今回はこの辺で~♪
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